2013年7月20日土曜日

‘Re-Thinking’ the Tasarの件

日本テーザー協会 会員 各位

                                                         国内事務局 小松 充

先般、お願いしました「‘Re-Thinking’ the Tasar」と題されたテーザークラスの
将来を考える主旨の文書に関するご意見を募集したところ、末尾にご紹介する
3件の意見をいただきました。これらの意見を集約する予定でしたが、個々の
ご意見の要約を基に理事会での意見を加え、WTCに臨む予定でいますので、
ご報告申し上げます。

ご意見をいただいた方、要約の内容が相違しているようであればご指摘ください。

本件、WTCの意向に従い、送られてきた文書を翻訳したものを皆様に公開し、
ご意見を募集してきました。今回募集した結果としては、なかなか意見を出しに
くい内容のものであったことがうかがえます。

少し私見を交えますが、本件で取り上げられたテーザーⅡの発想は、今後、テー
ザーに限らず、ほとんどのクラスで(特にワンデザインで)、いつか必ず直面す
る議題のように思います。
ボートパフォーマンスは、クラスの選択する上での要素の一つに必ず含まれるも
のと思われます。そのパフォーマンスは、時代と共にその魅力が失われる、ある
いは、大きな改良の余地が生じます。
ひとつのクラスが一定の年月を経て、もはやそのクラスを維持し得なくなった時、
そのクラスのメンバーが、新しいクラスを選択するしかなければ、長い年月を
経て築いたもともとのフリートを放棄してそれぞれに他のクラスに移るか、新しい
クラスを作るかという選択をすることになります。

テーザーⅡの発想は、既存のクラスの存在価値があるうちに次のクラスを用意し、
既存のフリートを維持する発想であるとも受け取れます。
そう考えると、必ずしも単なるニュークラスの問題でも、全く理解できない発想でも
ないように思えます。

しかしながら、現在のテーザーは、それほど魅力を失ったとは思われませんし、
改良の余地が生じてきたというより改良することが可能になった程度のことだと
思います。他のクラスに先駆けて、既存のクラスに移行すべき新しいクラスを用
意して、クラスの維持発展を図るという実験的行為をする価値があるかは、甚だ
疑問に思います。
意見②で指摘されているように、今までのテーザーの普及活動が充分なものでは
なく、同じことが繰り返されるのであれば、同じ轍を踏むだけのことでもあります。

29erのパーツ流用などもコスト削減策とパフォーマンス向上による魅力向上策が
相反する結果にならないかも危惧されるように思います。

本件は、元の提案文書のリードがあまりうまくなく、提示されている3つの選択
肢は、この議案を検討するのに、ミスリードを招きかねない内容だったのではな
いかと思います。
何よりも、本件のメインテーマであるテーザーのより一層の普及が進まないこと
の原因に対する分析が正しく行われているかも疑問なところだと思いました。

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意見①
「カーボンマストの採用などで改良し続ける」というのは、ワンデザインとして
そもそもにない。マイラーセール導入やカーボンマストの件も、「改良し続ける
ための改良」とは認識していない。競技人口の減少はテーザーに限ったことでは
ない。テーザーⅡになると現状よりテーザーの競技人口が増加する見込みはなく、
現状のテーザー愛好家がそのまま移行して、現状を維持できるのかさえ疑わし
い。「従来のテーザーが生き延び続けられるかどうか、および、新たな高性能デ
ィンギーを開発するのか、については商売としての視点から決まってくるものと
思います。」のであれば、現テーザー愛好者としては、何もしないことを選択せ
ざるを得ない。
現在のカーボンマストの話でも、移行にコストがかかるので、逆に人口が減りそ
うだと漠然と思っている。カーボンマスト導入が決まった際の「現状のセールが
使える」「コストダウンする」が、ほとんど反古になっているととれるデザイナ
ーズレポートだと感じている。
テーザーⅡについては、現在のテーザーの魅力との比較、どれだけのメリットが
あるのか、などの市場調査をしないと評価しにくい。
今回の件は、唐突で飛躍した話であり、何も言わないよりはいうべきと考えた。
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意見②
「カーボンマストの採用などで改良し続ける」に賛同する。課題はテーザーの販
売数とセーラーの減少、相対的に高価な価格と認識している。テーザーの魅力を
向上させるために、テーザーのパフォーマンスを引き出すための施策あるいはコ
ストダウンのための施策は、多少現在のセーラーに追加コストを強いるものであ
っても、継続的に検討していくべきと思います。しかし、追加コストについては
既存のハルやフォイルを使い続けるため限定的だと思います。したがって「なに
もしない」は選択肢にならない。
「テーザーの後継艇」については、既存のテーザーセーラーに、今のテーザーを
放棄してまで後継艇を買わせる魅力があるかどうかを考慮すべきである。具体的
にどの程度安くなるのかも示されるべき。テーザーより安価でハイパフォーマン
スな艇は既にあるため、後継艇はそれらにもない魅力を兼ね備える必要があり、
テーザーの後継艇が必要という結論は、テーザーがテーザーのままでは上記の課
題が解決できないということに等しいです。
他クラスのセーラーや初心者への啓蒙活動やトップセーラーの活躍による魅力発
信等が十分かどうかを検証しなければ、テーザーの後継艇ができても同じ運命を
たどる可能性があります。
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意見③
ICON クラス(http://www.cirrusrace.com/icon)の仕様を見ると
・NS14の進化系
・Noトランサム
・No ローテーションマスト
・スピン無し
・超軽量で最速のハイクアウトボート
等々、予定されるテーザーⅡの仕様にとても近いところから本件の話に取り上げ
られているようだ。パフォーマンスが上がることは歓迎するが、現存している多
数の艇を入れ替えてまでそれを重視しなくていいと思う。
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