2019年9月29日日曜日

2019WTC報告


2019年ワールドカウンシルは、イギリスワールドが開催されたヘイリングアイランドセーリングクラブにおいて、
7月29日に開催されましたので、その概要をお知らせします。

 

JTAからは、植田理事、井上さん、山本さん、上松さんが参加されました。

議事録は世界テーザー協会のホームページに掲載されています。


 

JTAでは、日本からのリージョンレポートとして、
2017年~2019年ワールドまでの活動報告とともに、

今年実施されたルール改正投票に関するJTAの対応報告と今後の対応について要望を出しました。

また、2021年5月に開催されるワールドマスターズゲームズイン関西において、セーリング競技が和歌山セーリングセンターで開催され、テーザー級が二人乗りディンギーの種目として採用されることともに、大会日程やチャーター艇の準備を行うことなどの案内を行いました。

これらの内容についても、上記議事録のリンク先(Region Reports)でご確認いただけます。

以上

2019年9月9日月曜日

メジャラー会議@Hayling Island の報告

JTAメジャラーの軽部です。
イギリス、Hayling Island Sailing Club で行われたメジャラーミーティングの概要をお知らせします。
メジャラーミーティングには上松さんに出席してもらいました。

1)カーボンマストについて
カーボンマストへの移行が議題にあがりました。
端緒としては、アルミマストの供給の問題(ワールド全体で在庫が無いと思われた。後から、数年分は残っていることが確認された。)があり、カーボンマストへの変更提案がデザイナー側からあったようです。コスト的にもカーボンマストの方が安い可能性が高いとのことです。いずれにせよ、前回のセンターケースの経緯(新しい形状の艇が販売された後に議論になった)も踏まえ、デザイナーはクラスとして進めたいという意思があって初めて検討を進めるとの考えのようです。

その上で、メジャラーの意見としては以下の点が挙げられました。
・パフォーマンス:可能な限り同等、少なくともアルミより劣らないこと
・セール:同じセールが使用できること
・2セクションマストであること
・場合によってはオートローテーションの機構を取り入れる

今後の進め方は以下のようになる予定です。
・メジャラーでカーボンマストの利点と欠点を大まかにまとめる。
・各国で、その利点欠点を考慮した上で変更したいか意見をまとめる
・全体の意見を集約してクラスとしての意見をまとめる。
・カーボン賛成となった場合には、デザイナーに上記条件でモデルマストを作成してもらい、各国に配布してテストする
・テスト結果を基に議論を進める

以下は私からの補足です。
カーボンマストは過去にも導入を検討したものの開発が断念されたことがあります。その時はクラスとして積極的な姿勢でなかったのが主な要因でした。
今あらためて考えると、軽くてコストも妥当でアルミマストと著しく性能差が無いカーボンマストなら導入を進めても良いのではと個人的には思っています。まったく同じパフォーマンスというのは現実的に不可能だと思いますが、ほぼ同等から少しだけ良いぐらいのパフォーマンスというのは目指すところとして妥当だと感じます。
通常は壊れた時ぐらいしか買い替えることがないものなので、カーボンが導入されたとしてもクラス全体に普及するまでに時間がかかるかもしれません。よほど性能が良いものであれば一気に買い替えが進むかもしれませんが、それはそれで既存のアルミマストとの性能差が大きいという公平性の問題があります。
またカーボンに移行しないとしても、今後もアルミマストが安定的に供給できるかという点も気になります。

2)クルーウェイト
クルーウェイトルールを撤廃することが話題になりました。オーストラリアのビクトリアでは、C6で定められたバラスト搭載重量を最大12kgから最大4kgにクラスルールを変更してレガッタを実施しているようです。
ただC6撤廃に対しては、オーストラリアの一部ではクラスの存続を危惧する考えが依然として強いようです。彼らは重量級チームが離れていくことを懸念しています。一方でチーフメジャラーからテーザーの最適体重は過去130キロだったが、現在では140から145という意見が多いということを述べられていました。

また、日本からは体重計測のタイミングの問題*について意見を出し、各国のメジャラーもそのリスクについては認識・納得してくれました。ただ明確な結論は出ないまま終了しました。
(*クラスルールでは体重計測をするタイミングは限定されておらず、レース後にハーバーバックしてから体重計測することもあります。登録時の体重計測では問題なくても、レース後に予想以上に減量していて、失格となってしまうこともあります。130kgを大幅に上回っているチームを除けば、このリスクはどのチームにもあります。これを変更するためには、体重計測は登録時のみに限る、などの規定をルールに追加することが必要だと考えています。)

3)ロアマスト長(デッキ-ハウンズ間の長さ)の計測方法
サイドテンションをどの程度入れるかによって長さが異なるため、計測方法を厳密に定義する必要があるということが話されました。
今回のイギリスワールドでは、艇を横倒しにしないで2階のテラスから計測したようです。この状態ではサイドテンションをかけずに計測できますが、横倒しにする場合、テンションの入れ具合によってはマストが曲がって計測値が短くなり得ます。これを防ぐために計測方法を定義する必要があるという意見が出されました。

ロアマスト長の計測では通常、サイドステイに軽くテンションがかかるぐらいで計測します。
艇を横倒しにしないで(船台に乗ったままの状態で)計測する方法は手間も削減できて良いのですが、できる施設が限られてしまいます。江の島のようにちょうど良い階段などがあると良いのですが。標準化という点では、どこでも同じ手法でできることが必須です。

4)ハルのみを購入してフィッティングした場合の計測
オーストラリアの新艇の半分はベアハルで購入して自分でフィッティングされています。装備品の位置などの仕様はクラスルールに規定されておらず、メジャラーが関与する余地がありません(計測で可否を判定できない)。この点について有利不利が生じないような対策が必要との見解が示されました。

5)レトロフィットのセンターケースの取り付け方法
クラスルールの改定により、センターケース内の詰め物(packing)の改造が可能になりました。新艇(2017年前後から供給されている艇)のセンターケースと同じ形状にすることを許可するルールになっています。今回のワールドではイギリスやオーストラリアから、実際に改造した艇が参加していたようです。
クラスルールでは詰め物は船底の水平線より出てはいけないことになっていますが、改造を施した艇の一部でわずかに超えている事例が見られたようです。ただしそのはみ出した範囲と形状は新艇と同様で、これは新艇のスペックを模倣したものだと考えられます。クラスルールの条文からすると違反と考えられますが、新艇と同じスペックへの改造を認めようとするのがクラスルール改定の主旨だったこともあって、当該艇の参加は認められたようです。今後クラスルールを正式に変更していくことを検討していくことになりました。

図で表してみました。ただ私も実物を見たわけではないので、正確に反映しているとは言い切れません。

2019年9月6日金曜日

2019年度第2回理事会の概要

2019年度第2回の理事会を開催しました。
詳細な内容については、テーザー協会理事もしくはフリートキャプテンにご確認をお願いします。

日時:2019年8月31日(土)13:00~17:00
場所:三田いきいきプラザ(関東)植田理事自宅(関西)
出席者:田中、軽部、軽部香(関東会場)、植田、石川、渡辺、黒谷(関西会場)

1.報告事項
〇会長より
・2019年理事会の開催:第3回を来年1月か2月に開催予定。
・関西WMGの案内とチャーター艇の募集情報をMLで配信した。
・WTCからセールのロイヤリティの配分について連絡があった。
・ロアマストの素管の在庫が少ないことが問題になったが、北米に在庫(数年分)があることが判明した。
・2021年北米ワールドは2021年9月、シアトルでの開催が予定されている。
・2019年WTCの対応:リージョンレポートと関西WMGの案内をした。議事録はWTCのホームページに掲載されている。
・テーザー宣伝ムービー+蒲郡ワールド映像を公開した。
・イギリスワールドでの事故についてJSAFに報告の要否を照会中。
〇各担当理事より
・イギリスワールドおよびWTC会議とメジャラー会議の内容を報告した。
→WTC会議、メジャラー会議の概要はJTA通信に掲載する。
・JTA会計からのワールドコンテナ補助費について報告があった。後日、総会に諮る。
・JTAのマーク(ブイ)購入予定について検討。
・来年度のイベントについて、オリンピックの影響や今年度の参加状況を踏まえた予定を検討した。

2.協議事項
(1) 全日本選手権@蒲郡について、レセプションや施設、備品の準備について検討した。
(2) 年次総会の準備について検討した。例年と同様に9月末の予定で事前に資料を配信する。当日はペーパーレスで行う。
・C6の不適用レガッタを見直すことについて意見交換した。
→会員からの提案として総会で審議する。
・コンテナ費用について
海外ワールドに参加する1チームあたりのコンテナ負担額を定額にする方法についてシミュレーション案に基づいて検討した。
→引き続き検討する。
(3)次期理事会体制の検討状況について報告した。
(4)2021関西WMGについて
エントリー開始までにチャーター艇を確保するため引き続き情報を集める。
新艇チャーターの方法について検討した。
新艇購入希望者の情報も募集する。

2019年8月12日月曜日

8月31日(土)2019年度第2回理事会開催案内

テーザーセーラーの皆様へ

2019年度第2回理事会を下記日程並びに場所で開催します。
理事会は理事メンバー・フリートキャプテンが参加していますが、
どなたでもオブザーバーとして参加することが出来ます。
協会がどのように運営されているか興味のある方、
協会運営に対するご意見やご要望のある方のご参加をお待ちしております。

尚、今回も関東会場、関西会場でのWEB会議形式となります。
ご参加される方は、会場名も含め、事前にご連絡頂きますようお願いします。

日時:令和元年8月31日(土)13:00~17:00
場所:関東会場
   港区立三田いきいきプラザ 集会室B(洋室)
    https://shiba-ikiiki.com/mita/access/

   関西会場
   奈良市中登美ヶ丘4-10-8 植田理事宅
   植田携帯:070-6545-0815

議題(予定)
・2019年度イベントフォロー
・全日本・総会準備
・次期理事会体制について
・イギリスワールド報告
・WMG2021関西について
・その他

以上

日本テーザー協会
事務局 植田 泰平

2019年6月16日日曜日

2019年度第1回理事会の概要

2019年度第1回の理事会を開催しました。
詳細な内容については、テーザー協会理事もしくはフリートキャプテンにご確認をお願いします。

2019年度第1回理事会の概要

日時:2019年5月11日(土) 13:00~17:00
場所:関東:白金いきいきプラザ、関西:植田理事ご自宅
出席:関東:田中、亀山、軽部
   関西:植田、石川、渡辺、黒谷(芦屋F)

1. 報告事項
  〇2019年理事会の開催:5月、9月、1or2月の3回開催予定、第2回は8/31(土)で調整。
  〇理事会の概要を継続してJTA通信に掲載、公開することとなった。
  〇クラスルール改正:WTC、エグゼクティブカウンシルを経て4/8にワールドセーリングに
   承認され同日発効した。
  〇普及ムービー:第2版が完成。ロゴに不具合あり修正後最終版とする。
  〇スプリングレガッタの振り返り

2.協議事項
(1)次期理事会体制について
  〇協会の体制について検討
  〇各理事の業務を円滑に引き継ぎ、継承するための方策を検討

(2)協会備品の更新について(マーク、ビデオ)
  〇ビデオカメラ更新について検討
  〇協会所有マークについて検討

(3)2019全日本準備について
  〇予算収支見通し
  〇ジャッジは愛知県連で3名確保を依頼する
  〇公示、パーティー手配、賞品手配などの作業分担を、石川理事が検討し、作業割り振りする

(4)2019協会総会準備について
  〇議題の整理、資料の準備等は第2回理事会で検討
  〇場所の確保、準備スケジュールの検討を植田理事がおこなう。

(5)2021関西WMGについて
  〇和歌山県における大会予算検討への要望を整理
  〇和歌山県連との調整にあたり確認すべき事項などを検討
  〇6月に和歌山を訪問し、打ち合わせを実施する方向で調整する

(6)ワールド支援について
  〇今回および今後の対応について検討

(7)レガッタにおけるジャッジ配置、プロテスト対応について
  〇協会主催レースでのジャッジ(専任)配置の考え方、ジャッジ(専任)がいない場合の
   プロテストの処理体制について検討

(8)JSAFビジョン検討への対応について
  〇JSAF川北専務からの呼びかけへの対応について検討4

以上

2019年4月15日月曜日

5月11日(土)2019年度第1回理事会開催案内


テーザーセーラーの皆様へ

  

2019年度第1回目の理事会を下記日程並びに場所で開催します。

理事会は理事メンバー・フリートキャプテンが参加していますが、

どなたでもオブザーバーとして参加することが出来ます。

協会がどのように運営されているか興味のある方、

協会運営に対してご意見やご要望のある方のご参加をお待ちしています。



今回は、関東会場、関西会場でのWEB会議形式となります。

ご参加される方は、会場名も含め、ご連絡頂きますようお願いします。



日時:令和元年5月11日(土)13:00~17:00

場所:関東会場

   白金いきいきプラザ 集会室A(洋室)




   関西会場

   奈良市中登美ヶ丘4-10-8 植田理事宅(予定)

   植田携帯:070-6545-0815

  *会場に変更があれば通知いたします。



議題:・スプリングレガッタ振り返り

   ・2019年度イベントフォロー

   ・全日本選手権(蒲郡)準備

   ・ワールド支援体制について

   ・次期理事会体制について  他

   *上記は予定です。

    打合せ内容を変更する場合があります。



日本テーザー協会

事務局 植田 泰平

2019年2月16日土曜日

2018年度第3回理事会の概要


2018年度第3回の理事会を開催しました。詳細な内容については、テーザー協会理事もしくはフリートキャプテンにご連絡をお願いします。別途、担当理事等よりご連絡します。



2018年度第3回理事会の概要



日時:2019年2月2日(土)13:00~17:00

場所:関東:西麻布いきいきプラザ集会室B、関西:植田理事ご自宅

出席:関東:田中、亀山、軽部、高橋(葉山F)、鬼塚(葉山F)

   関西:植田、渡辺、石川、安澤(芦屋F)、黒谷(芦屋F)



1.報告事項

 〇2019年度理事会:5月、9月、1or2月の3回開催を予定し、第1回理事会を5月11日(土)に開催。

 〇2019年度レーススケジュールを協会HPで発表。

 〇1月26日に開催されたJSAF代表者会議での主要な議題について報告。



2.協議事項

(1)JTA総会の議事録の確認、メンバー意見のフォローアップ

 〇議事録を確認、確定。

 〇メンバー意見のフォローアップ:関西WMGの参加要件(特に年齢)、ワールド支援、ワールド準備金、レガッタの持ち回り開催について検討。

 〇議事録:総会議事録を前回と同様の体裁で春発行予定のNLに掲載。今回より理事会の概要をJTA通信で共有。

(2)葉山全日本の振り返り(会計報告含む)、葉山Fからの提案事項の検討

 〇葉山F振り返りの事項と対応

 〇葉山Fの改善提案:成績表フォーマット、開会式、閉会式など式辞のガイドライン、成績発表前のチェック体制、過去開催レガッタで蓄積された事例の共有について検討

(3)2019蒲郡全日本の準備体制、レースフォーマット

 〇事前準備、当日対応の役割分担、概略予算の検討、総会会場、レースフォーマット、公示・SIの作成、NRO、ジャッジの確保について検討

(4)協会メンバーの安定確保

 〇協会の体制(会長、理事メンバー)を安定的に確保するための方策、各理事の業務を円滑に引き継ぎ、継承するための方策を検討することとし、次回理事会で検討。

(5)クラスルール改正の対応

 〇投票のためのフォーム、臨時総会の案内、オンライン投票の告知を分担して作成し、投票結果はメジャラーが集計、WTCに報告。

(6)関西WMG準備状況(時間切れのためメールベースで協議)

以上

2019年2月3日日曜日

クラスルール変更提案の補足説明

先日告知されたルール改正案について少し説明を加えます。

1) センターケースに関するに伴うルール変更案について


説明の前に新艇のセンターケースを見たことがないという方もいると思いますので、参考までに写真を添付します。
(http://www.tasarsailing.com/new-boats-winter-20189 から)




既存艇に比べてセンターボードにフィットするような形状になっています。
また既存艇ではセンターケース内の前後にスポンジやスタイロフォームなどの緩衝材が付いていました(クラスルール上は「リストリクター」という名前になっています)。これが新しい艇には付いていません。

私が見聞きした範囲では、新しい艇ではセンターケース内に隙間が無いことから、水の抵抗が少なくなって有利だという考えの人もいるようです。一方で性能に差は無いと考える人もいるようです。実際のところは分かりませんが、新しい艇との形態上の差を無くす選択肢を作ることが、今回のルール変更提案の背景にあるのかと思います。

クラスルール C2.2 (n) と C4.3 の現行版と改定案の対比を見ていきます。
まず C2.2 (n) です
C2.2 オプション(現行版)
(n) ダガーボードを前向垂直に保つように制限する仕掛けは、衝撃的な力が加わった時にダガーボードが後ろに回転するのを妨げないよう十分に弾力的な材料、すなわちスポンジ、ゴム、スタイロフォーム等でできている限り用いることができる。また、この仕掛けはダガーボードの後縁から前に伸びてはならない。この仕掛けに弾力的でない材料を用いてはならない。センターケースのなかでリストリクター(ダガーボードを垂直に保つよう制限する仕掛けのこと)がある部分では、C.4.3で認められているパッドは、潰れたり取り除くことができる。
  ↓
C2.2 オプション(改定案)
(n) ダガーボードケースの詰め物はどのような素材に交換しても良い。この詰め物はセンターラインに対して垂直でハルのボトムに沿って動く直線の境界線を越えて伸びてはならない。
従来の「リストリクター」という名前は無くなって、詰め物(packing)という言い方になっています。
そして改定案ではこの詰め物はどのような素材でも良いとされています。従来は弾力的な材質という条件が付いていましたが、それが無くなった形です。
また従来は、後ろ側のリストリクターはセンターボードより前に伸びてはならないと決まっていましたが、改定案ではこの境界がどこなのか不明でした。
これらについてチーフメジャラーに確認したところ、
・詰め物の材質は文面通り、どんなものでも良いとのことです。例えばFRPのような固い材質でもOKとなります。
・詰め物の位置はボトムより下に伸びていなければOKです。従来のような前後の境界の規定は無くなります。

続いて C4.3 です。
C4.3 現行版
センターケースにパッドを詰めてもよい。パッドはダガーボードを最適な摩擦によってフィットさせる厚さで、センターケースの長さにわたってほぼ均一の厚さでなければならない。
  ↓
 C4.3 改定案
センターケースにパッドを詰めてもよい。パッドの厚みはダガーボードを最適な摩擦によってフィットさせるように変化しても良い。
C4.3はセンターケースのパッドに関するルールです。多くの艇がセンターケースのボトム側の出口のところにカーペットや敷居滑りなどを貼っているかと思いますがそれのことです。
従来はパッドの厚みについて「ほぼ均一の厚さ」という規定がありましたが、改定案では無くなっています。

C2.2 (n) とC4.3 の変更をまとめると、従来の艇のセンターケース周りのパッド類はかなり自由に形状を変更できるようになります。
センターケース内の後ろ側の詰め物もボトム側のパッドも、新しい艇と同じようなセンターボードにフィットする形状のものに交換することも可能です。

もしルール変更が承認された後は、このようなセンターケース周りのパッド類の改造と交換は誰が行っても構いません。ルールの範囲内であればビルダーでなくても、オーナー自らが改造することも認められます。
デザイナーのジュリアン・ベスウェイトが簡単に交換できるキットを開発中という話が以前からありますが、今のところ具体的な情報はありません。

注意していただきたいのは、これらのルール変更で認められるのはパッド類の改造と交換だけということです。ハル自体に手を加えることは認められていません。
またセンターケース内の緩衝材を取り外すことで、衝撃がそのままセンターケースに伝わる可能性があります。安全性が保証されているわけではありませんので、緩衝材を改変する場合は自己責任での対応が必要となります。

センターケース周りの変更に伴うルール改正では、この他に「A8 大会計測」に「同じ建造仕様で作られた」を追加する案になっています。
これまでもテーザーの艇体や装備にはいくつかの仕様変更ありました。同じ仕様の艇同士を計測サンプルの対象とすることが明記されようとしています。
A8 大会計測(改定案)
A8.1 艇のいかなる部分でも、計測で論争する際は次の手順を採用しなければならない。
同じ建造仕様で作られた5艇のサンプルを取り、同一の手法を用いて計測しなければならない。
疑わしい艇の計測数値は他の5艇と同じか、5艇の最大値と最小値の間になければならない。もし問題の艇がこれらの数値から外れていれば、適切な情報とともに世界テーザークラス協会に報告し、最終的な裁定を受けなければならない。もしサンプルの計測数値が異常であると考えられる場合は、全ての適切な情報が世界テーザークラス協会からISAFに諮問されなければならない。

2) コンパスルールの改定案


今回提示された改定案は、2017年のコンパスルールの改正投票で最多得票を集めながらクラスルール改正に必要な票数には及ばなかった案が再提示された形になっています。前回は多肢選択式での投票だったため票が分散したと言えます。その際に最も支持を集めた1案に絞って今回再び投票にかけられています。
ちなみにGPS機能を一部容認したコンパスを採用する案は、前回の投票で日本を含む2つのリージョンまたはディストリクトからしか支持を得られませんでした。
現在の解釈32
ボートスピードを増したり、戦術的なアドバンテージを得られる電子機器をボートに取り付けたり乗員が身に付けてはならない。ただし、規則C.2.2(g)により、(a)時計と(b)コンパスは、レース 中にスピードや位置情報を計算できない限り許される。
 ↓
改定案
C2.2(p) コンパス、電子機器、時計
(a) 艇体に締め具以外の穴を開けないのであれば、デッキやコックピットの任意の場所にコンパスを取り付けてもよい。追加のコンパスを1個、手首に着けてもよい。磁気のデータだけを表示する単独動作の電子式デジタルコンパスは許可される。
(b) 時計は許可される。
(c) 時計と電子コンパスはひとつの機器内に収められていてもよい。
(d) コンパスもしくは時計は、風速、風向、艇速、艇の位置を表示したり、音声で流したり、送受信したり、計算したり、関連づけたり、保存したりできるものであってはならない。

今回の改正案が成立した場合、他のコンパス関連のルールがどうなるのか、またその結果、最大いくつのコンパスが搭載可能になるのか不明だったのでチーフメジャラーに確認しました。

コンパス関連のクラスルールは解釈32の他にいくつかありますが、今回の改正で削除されるのは現行の解釈32のみとなります。C2.2 (g) 、C3.2、C3.3 といったルールは現状のまま残ることになります。
このうち、C2.2 (g) には「最大2つのコンパスを任意の位置に搭載することができる」と書かれています。
そして新ルール案の C2.2(p) には「追加のコンパスを1個、手首に着けてもよい」とあります。
つまりC2.2 (g) の2つに加えて、手首用に1つが追加できるようになったので、テーザーでは最大3つのコンパスを搭載可能になります。

3) ウィスカーポールの製造ライセンス不要化


F1.1とF2.2の改正は、これまでも(特にオーストラリアでは)普通に行われていたことを、ルール的にも追認する意味合いが強いと思います。
現行ルール
F1.1 スパーとリギンは設計者のデザインと仕様に一致しなければならない。これらの仕様に合う部品はビルダーから入手可能で、C.2.2~C.2.4で許されているものを除いて穴をあけたり交換したり変更してはならない。 
F2 製造業者
F2.1 スパーの製造業者はデザイナーからライセンスを与えられなければならない。デザイナーの死後または引退後はテーザークラスデザインの著作権保持者からライセンスを与えられた製造業者でなければならない。
 ↓
改定案
F1.1 スパーとリギンは設計者のデザインと仕様に一致しなければならない。これらの仕様に合う部品はビルダーから入手可能で、以下の場合を除いて穴をあけたり交換したり変更してはならない。
a) C2.2からC2.4で認められた変更。および/または、
b) テーザークラスの仕様および/またはルールに合わせるために艤装品を取り付ける目的で穴を空けること。 
F2 製造業者
F2.1 スパーの製造業者はデザイナーからライセンスを与えられなければならない。デザイナーの死後または引退後はテーザークラスデザインの著作権保持者からライセンスを与えられた製造業者でなければならない。ウィスカーポールの製造業者はライセンスを与えられている必要は無い。
F1.1 の方は「b) テーザークラスの仕様および/またはルールに合わせるために艤装品を取り付ける目的で穴を空けること」という条件が加わりました。
新しいスパーを買って古い方から艤装品を付け替えたり、素管の状態のスパーを自分で艤装することがルール的にも認められます。

F2.1 の改正案では「ウィスカーポールの製造業者はライセンスを与えられている必要は無い」ことが明記されました。
クラスルールで定められた規定に合っていれば、自作等のポールも認められることになります。クラスルールでは他に長さや材質、水に浮く等の規定があります。太さや取付部分には制限がありません。詳しくは F1.6 を参照してください。

その他


今回の解説の対象には加えていませんが、いくつかの「解釈」を多少の変更を伴いながらクラスルール本体に組み込もうとする改正案も提示されています。
これらについては実情に合わせて整理するもので、この改正による影響はほぼ無いと思われます。

また、今回のルール改正の投票では、【センターケース関連のA8と C2.2 (n) と C4.3】と【スパー関連のF1.1と F2.1】がそれぞれひとまとめで賛否を票決するような形になる予定です。
一方、「解釈」をクラスルールに組み込む改正案は、個々のルールごとの票決となる予定です。

JTAメジャラー 軽部竜也

2019年1月12日土曜日

クラスルール改正提案のお知らせ

テーザーセーラーの皆様へ

本年もよろしくお願いします。

世界テーザー協会より、テーザークラスルール改正のために投票を求める旨の告知がありましたので、お知らせします。

告知とJTAメジャラーによる仮訳を以下のフォルダーに保存しましたのでご確認をお願いします。
★1月24日 一部追記して再保存しました。セクション2の Shockcord to hold the Rotation Lever(ローテーションレバーを持ち上げるショックコード)の説明文が途中で切れていたのを補足し、日本語訳を加えています。

日本テーザー協会では、前回のコンパスにかかるルールの改正提案と同様に、臨時総会を開催し、JTA会員によるオンライン票決を行う予定です。


現在、投票の案内等の準備を行っていますので、臨時総会の告知として改めてご案内します。


ご質問等がある場合には1月19日(土)までに tasar@tasarjapan.org 宛にお知らせください。

よろしくお願いします。

日本テーザー協会会長 田中郁也

2019年1月6日日曜日

2018年度第3回理事会(2月2日)開催案内

テーザーセーラーの皆様へ

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

次回理事会を下記日程並びに場所で開催します。
理事会は理事メンバー・フリートキャプテンが参加していますが、
どなたでもオブザーバーとして参加することが出来ます。
協会がどのように運営されているか興味のある方、
協会運営に対してご意見やご要望のある方の
ご参加をお待ちしております。
(会場の都合がありますので事前連絡お願いします。)
尚、今回も関東会場、関西会場でのWEB会議形式となります。
宜しくお願い致します。

日時:平成31年2月2日(土)13:00~17:00
場所:関東会場
   西麻布いきいきプラザ 集会室B(洋室)
   最寄駅:千代田線 乃木坂
   https://www.central.co.jp/plaza/nishiazabu/map/index.html
   関西会場
   奈良市中登美ヶ丘4-10-8(植田宅)
   0742-51-7365
議題:JTA総会議事確認ならびにメンバー意見のフォローアップ
   葉山全日本振り返り
   2019年度レース日程確認(蒲郡全日本準備態勢)
   協会メンバー確保について
   クラスルール改正対応  等

以上

日本テーザー協会
事務局 植田泰平

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