2016年7月5日火曜日

クラスルールC6について(比較的ニューカマーな人に向けたお知らせ)

来年の蒲郡ワールドに向けて新たにテーザーを始める方が増えてきたように思います。皆さん、ようこそテーザークラスへ。
そんなニューカマーな方向けにクラスルールのことでお知らせをしておきます(長くテーザーをやってきた人には耳ダコなことなので、読み飛ばしていただいて一向に構いません)。

テーザーの特徴的なクラスルールのひとつに、C6というものがあります。クルーの合計体重が130kgに満たない場合に、不足分のバラスト(重り)を積まなければならないというルールです。ただしこの不足分のバラストは最大12kgまでで良いとされています。

JTAが主催するレースのいくつかでは、このC6というクラスルールを不適用にして実施しています。ミッドウィンターレガッタやスプリングレガッタなどがそうです。
しかしこの7月に行われる西日本選手権、プレワールドではクラスルール通り実施されます。
また10月に開催される全日本選手権、そして来年のワールドでもクラスルール通りになる予定です。
合計体重が130kgに満たない軽量チームはバラストの準備をしておいてください。レース中は体重が落ちることもありますので、その分も考慮することをおすすめします。

ちなみにクラスルールで規定されるテーザーの艇体重量は68kg以上となります。テーザーの艇体は製造時には68kg未満で作られていることが多いようです。C6とは関係なしにどの艇も68kgは最低限必要な重さなので、もしそれに満たないようであれば、その分の補正バラストは必要になります。ご自分の艇の重さをチェックしたことが無い方は、レースの前に一度量ってみてください。
艇体重量に関するクラスルールはD6に書かれています。

少し具体的な例で説明します。合計体重ごとに以下のような重量が必要になります。
・クルーの合計体重が110kgのチーム:
C6で必要とされるバラスト 12kg + 艇体重量 68kg = 艇体重量の合計 80kg
・クルーの合計体重が120kgのチーム:
C6で必要とされるバラスト 10kg + 艇体重量 68kg = 艇体重量の合計 78kg
・クルーの合計体重が130kgのチーム:
C6で必要とされるバラスト   0kg + 艇体重量 68kg = 艇体重量の合計 68kg

下に関連するクラスルールを引用しますので、ご一読ください(他のクラスルールもぜひ目を通しておいてください)。

C.6 Crew Weight
C.6.1 The TASAR, while racing in all sanctioned events, shall carry a minimum total crew weight of 130 kgs. The crew shall be dressed in shirts and shorts, swim-wear or the equivalent, without shoes, all dry, at weigh-in.
C.6.2 In the event that the weight of the crew, thus weighed, shall be less than 130 kg, such crew may race the TASAR, provided that, throughout the event, ballast equal in weight to at least the difference between the crew weight and 130 kgs is carried secured in the cockpit. The ballast carried need not exceed 12 kg.
C.6.3 At sanctioned events, the Race Committee shall weigh and record the weight of each crew.
C.6.4 Each crew shall ensure they maintain a minimum weight of 130 kgs at all times when racing.
C.6.5 (省略)
C.6 乗員重量
C.6.1 テーザーは全ての公認大会のレース中、乗員の総体重が最低130kgなければならない。計測時の服装は、乾燥したシャツとショーツまたは水着、あるいはこれらと同等のものでなければならず、靴は脱いだ状態とする。
C.6.2 このように計測して、合計で130kg以下である乗員は、大会期間を通して少なくとも乗員体重と130kgとの差に相当する重さのバラストをコクピットに搭載すれば、レースに参加してもよい。このバラストは 12kgを超えて搭載する必要はない。
C.6.3 公認大会では、レースコミッティーは各乗員の体重を計測し記録しなければならない。
C.6.4 乗員各自は、すべてのレース中最低130KG以上であるよう、確実に維持しなければならない。
C6.5 (省略)
D.3 Hull weight
D.3.1 A minimum hull weight of 68 kg shall apply for class racing. Any ballast required to bring a hull up to the specified minimum weight shall be secured in the cockpit. Hulls shall be weighed dry with shroud pull-backs, hiking straps and all associated adjuster lines and shock cord erectors, inspection port covers and all permanently attached fittings in place. If a furler and furler line, or a removable compass with a permanently attached mounting, are always fitted when racing, they may be included. All other equipment shall be removed prior to weighing.
D.3.2 Hull weight in excess of the minimum specified in D.3.1 above may count toward any ballast required by C.6.2.
D.3 艇体重量
D.3.1 艇体重量の下限値68kgがクラスレースに対して適用される。艇体重量が下限値に満たないボートは不足分のバラストをコクピット内に安全に固定しなければならない。艇体重量を計測するときは、ボートは乾いた状態であり、シュラウドプルバック、ハイキングストラップおよびその調節用ロープとショックコード、インスペクションポートカバー、その他常時固定されている艤装品を付けた状態でなければならない。ジブファーラーおよびファーラーラインと常時固定された台座へ装着される取り外し可能なコンパスは、レース中、常に装着している場合はハル重量に含めてよい。これら以外の艤装品は、重量計測の前に取り外さなければならない。
D.3.2 艇体重量が規則D.3.1で特定された下限値を超過した分は、規則C.6.2で要求されるバラストとしてカウントしてもよい。
Interpretations 26.
All additional ballast required to comply with D.3.1 and C.6.2 shall be secured within the cockpit, either attached to the thwart support post, bolted / screwed to the underside of the thwart or secured around the daggerboard trunk. Ballast shall not be moved during a race or series.
解釈 26
クラス規則D.3.1およびC.6.2で要求される全てのバラストは、コックピット内に安全に固定しなければならない。その方法としては、スウォートを支える支柱に取り付ける、スウォートの裏側にネジ止めする、センターケースのまわりに固定する方法となるであろう。バラストはシリーズやレースの間、動いてはいけない。
JTAメジャラー
軽部 竜也



【以下は余談です。メジャラーとしての案内ではなく、いち軽量チームのセーラーとしての情報提供です。】

バラストを用意するのは結構大変です。
数キロであれば鉛のインゴットを買ってきてスウォートの裏側にでもネジ止めすれば何とかなりますが、10kgぐらいになると固定方法や位置でかなり悩みます。
12kg近くになると買ってきて船まで運ぶだけでも疲れますが、船に固定する方法を考える段で途方にくれたりします。

これからバラストを用意する方は、フリートやハーバーで周りにいる先輩に良い方法がないか聞いてみてください。軽量チームの人は皆、同じような経験をしてきたはずなので、それぞれノウハウを持っているはずです。きっとこころよく教えてくれることでしょう。

参考までに私は以下のような方法で固定してます(見た目が汚らしくてスミマセン)。
これで約9.8kg。他にスウォートの下にプラスアルファ分を付けてます。
後ろから
スターボード側から


以上です。

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