クラスルール 日本語参考訳の改訂版がリリースされました。
いい機会ですので、少しずつ紐解いていこうと思います。
誤りの指摘、ご質問などは、コメントにお願いいたします。
A1.1 これはクローズド・クラス規則である。
しょっぱなから、「なんのこっちゃ?」という感じです。
テーザーは、ISAFクラスのひとつで、クラス規則はISAFによってコントロールされています。ISAFでは、クラス規則のステータスを、「オープン・クラス規則」と「クローズド・クラス規則」の二つに分類しています。
「オープン・クラス規則」は、「やってはダメなことを規程するので、書いていないことは好きにしていいよ」という規則です。
一方で、「クローズド・クラス規則」は、「やっていいコトを規程するので、それ以外はやっちゃだめよ」という規則です。
テーザーは、「クローズド・クラス規則」ですから、例えば艇や艤装に関しては、「ビルダーから提供されたまま」を基準に、「クラス規則に”これはやっていい”ということだけ、変更してよい」ということになります。
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テーザーは、オーストラリア(工場はインドネシア)、イギリス、北米にそれぞれビルダーがあり、建造されています。
が、「ビルダーから提供された」状態で艤装品など、ビルダーによって異なるのが現状です。(その国の供給状態などを理由に変更することは、クラス規則C2.1(a)で認められている)
しかも、ビルダーが自社開発したパーツを使用するケースまでもあります。
それぞれのビルダーが提供しているパーツから、よいと思うものを組み合わせたいユーザが生じ、先日メジャラーから、「それはクラス規則に合致した行為である」旨、アナウンスされました。
現状は、「ビルダーから供給された状態を基準に、クラス規則で許されたことはやってよい」といわれても、「ビルダーから供給された状態が、すでにバラバラ」な、困った状態なわけです。
この点が問題視され、世界テーザー協会とビルダーを中心に、「艤装品の統一」を図る活動が実施されているようです。
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