2010年4月27日火曜日

スプリングレガッタ終了

 4月24日、25日。葉山でスプリングレガッタが開催されました。
直前に、日本列島が冷え込み、どうなることかと思いましたが、春を感じられるコンディションで実施されました。春の相模湾と言えば、しらす。刺身もどんぶりでも独特の甘みを楽しめます。釜揚げもふっくらとして、これまた良しです。

 がぁ・・・・・レース海面のあちこちで、このシラス漁が実施され、レース艇が直前に入れられた魚網に突っ込んでしまうシーンも・・・・

 初日は、微風のコンディション。まったくのベタの時間はないものの、10~15分間隔で数十度振れる、気まぐれな風に運営陣は翻弄されました。何度もコースを打ち変え、スタートを試みるも、大きく振れてしまいAP旗を繰り返しました。そんな中、2レースを実施。シラス漁船の動きもウォッチしつつ、苦労の多い運営でした。

 翌日は、早いスタート予定が功を奏し、北風の中1レースでき、そして南に回った風で3レースを実施しました。最終レースは、10m/sを超える良い風に恵まれました。

 今回はジュリーを招聘し、RRS付則Pを適用して、RRS42条(推進方法)違反を海上でジャッジ。その場でペナルティを科しました。2艇が反則を取られましたが、いずれもリーチングでのパンピング。「テーザーは波に乗りやすいので、波に乗せるためにパンピングするが、タイミングを誤り乗りそこなったときに、ついもう一度パンピングしてしまう傾向がある」というのが、ジュリーの見解でした。
 選手の立場からは、非常に微妙で、「ジュリーの解釈次第・・・・」とすら感じてしまう部分もあり、なかなな難しいところです。

 今回、ご担当いただいた榛葉(はしば)インターナショナルジャッジは、これまで多くのテーザーのレガッタでお世話になっております。2006年の江ノ島の全日本では、「反則を自ら認め、720度(当時)により自ら解消する、とてもフェアなクラスと感じた」と講評してくださいました。今回は、「イシデント(衝突)があったが、規則に違反したほうは2回転により解消すべきだ」という講評に変わってしまいました。
 もちろん、双方が「自分に反則はなかった」と考えているかもしれません。そうであれば、抗議書を出すべきですが、抗議書の提出はゼロでした。後に相手と確認し、自己の反則に気づいたならばリタイヤすべきです。

 同じくジュリーを務めていただいた、JSAFルール委員会の大村副委員長は、「最後の最後には、どちらも避ける動作をしなければいけない」と講評されました。本レガッタでは、マーク回航時のオーバーラップの有無によるケースが多かったようです。RRS18.2(C)には、「オーバラップしたかしないか怪しいときは、しなかった」、「オーバラップが切れたかどうか怪しいときには、切れなかった」と推定するよう定められています。お互いの認識が異なることは、よくあること。衝突は避けた上で、にこっと笑って「プロテスト!」と一声かけるようにしましょう。

 「フェアなクラス」という評判を取り戻したいなぁと、強く思います。

田口裕介

1 件のコメント:

  1. バルクヘッドマガジンへのニュースリリースといい、手回しの早いこと。おつかれさまです。

    GPSデータの編集が終わったようですが、他にも積んでましたって方はいらっしゃいますか?

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